通信制高校を探しているとよく耳にする「サポート校」。

娘が不登校になり、転校先の通信制高校を探し始めた頃、私はこの言葉の意味がまったく分かりませんでした。
「サポート校って何?」
「サポート校だけでは高卒資格は取れないの?」
「実際の雰囲気や学費はどんな感じ?」
同じ疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
サポート校とは、ひと言でいうと「通信制高校を無事に3年間で卒業できるよう、学習面や生活面を手厚く支える伴走パートナー(塾・個別指導のような存在)」です。



この記事では、無知だった私が娘の転校先を探す中で調べたことを解説します
- サポート校の仕組み
- 通信制高校との違い
- 誕生した歴史的背景
- 費用
- 実際の通い方や提携校の選び方
同じようにお子さんの通信制高校を探していて、サポート校がどんなところか知りたい親御さんの参考になれば幸いです。
サポート校とは?通信制高校との根本的な違い


法律上の違い



通信制高校とサポート校の最も大きな違いは、「法律上の位置づけ」だよ
| 比較項目 | 通信制高校 | サポート校 |
|---|---|---|
| 法律上の位置づけ | 学校教育法第1条に定められた「高校」 | 民間教育機関(塾・予備校に近い存在) |
| 単体での高卒資格 | 取得できる | 取得できない |
| 主な役割 | 授業・テストを行い、高校卒業資格を授与する | レポート提出や生活面、進路指導をサポートする |
| 在籍形態 | 通信制高校のみに入学 | 通信制高校とサポート校の「両方」に同時在籍 |
簡単にまとめると、次のようなイメージです。
- 通信制高校:単位を発行し、卒業証書を出してくれる「本校」
- サポート校:自宅学習やレポート提出を挫折せずにやり遂げるための「学習塾・個別指導」
サポート校の所属はダブルスクールが必須


サポート校は法律上の「高校」ではないため、サポート校だけに通っても高校卒業資格はもらえません。
そのため、サポート校を利用する場合は、「提携する通信制高校」と「サポート校」の2つに同時に在籍する(ダブルスクール)仕組みになっています。
なぜできた?サポート校誕生の歴史と卒業率の課題


そもそも、なぜ「サポート校」という仕組みが生まれたのでしょうか。
そのきっかけは、1980年代後半から1990年代にかけて起きた「通信制高校に通う生徒層の変化」と「低い卒業率」という深刻な課題でした。
「自力で卒業できない」生徒の急増
もともと通信制高校は「働きながら学ぶ勤労青年」のために作られた制度で、自己管理ができる生徒が対象でした。
しかし時代の変化とともに、
- 不登校を経験した生徒
- 集団生活に馴染みにくさを感じる生徒
- 中学学習のやり直しが必要な生徒
- 若い世代での妊娠・出産や子育てと学びを両立させたい生徒
など、さまざまな背景を持つ生徒たちの受け皿へと変化していきました。



自主学習が基本となる通信制高校では、当時「一人で家でレポートを書けず、卒業できずに挫折してしまう生徒(中退率の高さ)」が大きな問題となったんだ
教育者たちの危機感から生まれた「救済システム」


「このままでは子どもたちが社会に取り残されてしまう」
そんな危機感を抱いた塾の経営者や不登校支援の教育者たちが、「学校の枠組みだけでは救いきれない生徒たちのために、レポート作成を手助けし、毎日通える居場所を作ろう」と立ち上がったのがサポート校の始まりです。



つまりサポート校は、単なる「学費の高い塾」ではなく、「挫折しそうな生徒を無事に高校卒業まで導くために作られた伴走・救済システム」なのであーる
サポート校で受けられる具体的な手厚い支援


サポート校では、一人ひとりの課題や目的に合わせて、以下のような多角的なサポートが受けられます。
- 学習サポート:1対1や少人数でのレポート作成指導、中学内容のやり直し、大学受験対策
- 生活・メンタルサポート:朝起きる・登校する習慣づけ、心理カウンセラーによる相談対応
- キャンパスライフ:部活動、文化祭、修学旅行などのイベントや友達作りの場
- 専門コース:eスポーツ、プログラミング、イラスト、K-POP、美容などの専門授業


実際の通い方・校内の雰囲気(大阪市内の代表例)


「毎日通わないといけないの?」
「厳しいルールはある?」
と不安に思う方も多いですが、実際のサポート校はカフェや塾のようにリラックスして過ごせる空間です。
登校ペースは自由にカスタマイズ可能
全日制高校のように毎朝同じ時間に登校を強要されることはありません。
「まずは週1日・午後の数時間だけ」からスタートし、体調や生活リズムに合わせて週3日〜5日へ増やしていくといった通い方が可能です。



私服通学もOKで、髪型やメイクも自由な学校がほとんどだよ
大阪市内の代表的なサポート校の雰囲気
トライ式高等学院(梅田・天王寺など)


雰囲気:明るく清潔な個別指導塾やオフィスに近い空間。静かに集中できる個別ブースと、雑談やボードゲームができるフリースペースが分かれています。
特徴:完全1対1のマンツーマン指導。自分の学力やペースに完全に合わせられるため、集団授業が苦手な人や大学受験を目指したい人に選ばれています。
おおぞら高等学院(梅田キャンパス)


雰囲気:開放的でおしゃれな専門学校やコワーキングスペースのような雰囲気。
特徴:プログラミング、マンガイラストなどの専門学習や、日替わりの体験レッスン(メイク、バンドなど)が充実。「好きなこと」を見つけながら友達づくりができます。
提携している通信制高校はどうやって決まるの?


相談して決める
サポート校に入学する場合、パートナーとなる通信制高校(鹿島学園、鹿島朝日、日本航空、ルネサンスなど)に同時入学します。
「提携校は勝手に指定されるの?」と不安になるかもしれませんが、基本的には相談しながら自分たちの希望に合わせて選ぶことができます。
提携校を選ぶ際の大切なポイント



スクーリングの場所、費用、単位の引き継ぎなどを考慮して決められます
- スクーリング(面接指導)の場所と形式
「宿泊を伴う本校へのスクーリングに行きたい」なら本校宿泊型を持つ提携校、「体調面から泊まりは不安。大阪府内などの日帰りで済ませたい」なら近隣会場で完結する提携校(鹿島学園など)が向いています。 - 学費の差:提携校によって1単位あたりの授業料に若干の差があるため、ご家庭の予算に合わせて選択できます。
- 前校からの単位引き継ぎ:転校の場合、以前の高校で取得した単位がスムーズに引き継げる学校を提案してもらえます。
面談時に「宿泊スクーリングは難しい」「費用を抑えたい」といった希望を伝えれば、担当者(教育プランナーなど)が最も相性の良い提携校を案内してくれます。
パターン別学費シミュレーション


サポート校を利用する場合、通信制高校の学費に加えてサポート校の費用がかかります。
| パターン | 通学スタイル | 年間費用の目安 (実質負担) |
3年間の 総額目安 |
特徴・こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| ① 公立通信制高校のみ | 単体 | 約3万〜5万円 | 約10万〜15万円 | 【費用最優先】自力で自己管理ができる人向け |
| ② 私立通信制高校のみ | 単体 | 約15万〜40万円 | 約50万〜120万円 | 【標準的・バランス型】私立単体(就学支援金適用後) |
| ③ 私立通信制高校+ サポート校併用 |
ダブルスクール | 約60万〜140万円以上 | 約180万〜400万円以上 | 【手厚いサポート重視】授業+手厚い個別支援やキャンパスライフ |
① 公立のみ :10〜15万円
② 私立のみ:50〜120万
③ 私立+サポート校180〜400万
図:通信制高校とサポート校のパターン別・3年間でかかる費用の目安(実質負担額)↓↓



3年間で合計するとサポート校は費用が結構かかるんですね
まとめ:サポート校が向いているのはこんな人!


最後に、サポート校の利用が向いている人の特徴をまとめました。
- 不登校の時期があり、自分一人での学習や登校ペースの維持に不安がある
- 先生やカウンセラーに個別で手厚く見守ってほしい(1対1など)
- 高校生活の中で友達を作ったり、イベントや部活動を楽しみたい
- 大学受験対策や、イラスト・eスポーツなどの専門知識を一緒に学びたい



サポート校は、「通信制高校での挫折を防ぎ、安心して高校生活をやり直すための居場所」だよ!
まずは気になるサポート校のパンフレットを取り寄せたり、実際の個別相談やキャンパス見学に足を運んで、お子様に合った雰囲気かどうか確かめてみることから始めてみましょう。



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