【まさかの単位 ゼロから!?】N高 1年生の3学期から転入の現実

体験談単位ゼロからのスタート母娘の奮闘

「いよいよN高ライフのスタート!」

そんなキラキラした言葉とは無縁の、我が家のN高スタートでした。

人間関係に疲れ、不登校になり、勉強への意欲もすっかり失ってしまったわが子。

全日制の転入試験にも落ち、未来に希望を持つ余裕なんて正直ありませんでした。

それでも、なんとかたどり着いたN高。

でも入学できたのは3学期。

前の学校での単位は一切引き継がれず、まさかの単位ゼロからのスタート。

残された期間はたった2か月でした。

「え、1年生の途中まで頑張って通ってたのに、単位ゼロってどういうこと?」

そう思われる方も多いと思います。

この記事では、単位が引き継がれなかった理由と、そこからどうやって1年分の学習を2ヶ月でやり切ったのか、包み隠さずお伝えします。

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目次

なぜ全日制高校の単位は引き継がれないの?

重なるようで離れている2つの手

まず、多くの方が疑問に思うポイントからお話しします。

「1年生の2学期まで、ちゃんと学校に通ってたのに、どうして単位が全部ゼロになるの?」

全日制高校と通信制高校の単位の数え方の違いが関係してるんだよ

全日制高校は「学年制」で年度末にまとめて単位が決まる

比較項目全日制高校(学年制)通信制高校(単位制)
単位の認定年度末に一括認定(学年制)科目ごとに積み上げ認定(単位制)
登校頻度週5〜6日(毎日登校)月数回〜年数回(スクーリングのみ)
時間の自由度低(固定のタイムスケジュール)高(自分の生活に合わせられる)
学習ペース一斉授業(クラス単位で進行)自学自習メイン(自分の進度に合わせる)
行事・部活豊富(体育祭・修学旅行など必須)任意参加中心(学校による)
転校時の影響年度途中は単位未確定のリスクあり修得済みの単位を引き継ぎやすい

全日制高校のほとんどは「学年制」という仕組みを採用しています。

これは、1年間分の出席・成績・テストの結果などをすべて含めて、年度末(3月末)にまとめて単位が認定されるという仕組みです。

つまり、学年途中で転校してしまうと、その年度の単位は「まだ確定していないもの」として扱われちゃうんだ

どんなに1学期・2学期を真面目に頑張っていても、年度が終わる前に転校すれば、その分の単位は原則としてもらえないのはかなりショックだったな…

  • 1学期・2学期をどれだけ頑張っていても関係ない
  • 「単位の途中経過」というものが存在しない
  • 3月末まで在籍して初めて、その学年の単位が確定する

これが、「1年生の3学期に転入したのに単位ゼロ」という、一見理不尽に思える状況が起きる理由です。

通信制高校は「単位制」。だからこそ再スタートしやすい

再スタートする女子高生

一方、通信制高校の多くは「単位制」を採用しています。

これは、科目ごとに必要な学習(授業視聴・レポート・スクーリング・テストなど)をクリアすれば、その都度単位が積み上がっていく仕組みです。

学年の途中からでも、そこから必要な単位を積み上げていけば卒業に近づけるよ!

逆に言えば、「学年の区切り」に縛られない分、途中入学した年度の単位はゼロからのスタートになりやすいということでもあります。

もし少しでも単位を無駄にしたくない場合は、可能であれば「学年末(3月末)まで元の学校に在籍してから転入する」という選択肢もあります。

ただし、そこまで待つのが難しいご家庭も多いはず。

我が家がまさにそうでした…学校に行くのが辛くて今の学校で1年生の単位をすべて取るなんて無理でした

転入は3学期。単位がゼロからのスタートだった

崖の前に立ちすくむ人

N高から無事に入学許可がおりて、すぐにN高の担当者から電話がありました。

N高先生

今年度中に1年分の授業を終わらせなければなりません

え!?今までの高校でがんばった分は引き継がれないのですか!?

N高先生

そうなんですよ…。ざっくり多めに見積もっても、必要なのは120時間近い学習時間。1日8時間かけても、約1か月かかる量です

しかたがない、やるしかないですね

N高に転入してまず立ちはだかったのは、1年分の学習を2か月で終わらせるという過酷な現実でした。

ネット授業を見る、テストに答える、レポートを提出する。

それなのに、実際の提出期限は正味2か月しかありませんでした。

そして、当の本人はというと……

入学オリエンテーションの案内が届いても、教科書が届いても、まったく手をつけず。正直、完全に無気力状態でした。

「さすがに中卒はちょっと……」という気持ちがかろうじてあって、通信制高校への転入を決めたものの、それ以降、動こうとはしませんでした。

心が折れた子に「勉強しろ」とは言えない

段ボールに入ったままの教科書

親としても、心が折れている子どもに「これ、いつまでにやらなあかんよ」とプレッシャーをかけるのは、正直、しんどかったです。

でも、放っておけばこのまま留年→ますますやる気を失う、という負のループに入りそうで……。

だから私は覚悟を決めました。

「とりあえず、この崖っぷち状態から抜け出すまでは、私が一緒にやろう」

母親が実際にやったサポート内容

小さい娘の手を引いてサポートする母

授業視聴、レポート提出、スクーリング参加、オンライン授業の参加。どれか一つでもできなかった場合は留年となります。

留年したら、同級生と1年遅れてしまう。

そして、また1年分の授業料を払わなければいけなくなります。

留年もできればさせたくなかったし、私はお金を追加で払うのが絶対にイヤでした!

まずは、学習を始める前の準備から。具体的に何をどう進めたのか、より詳しい内容はこちらの note にまとめています↓↓

スクーリングは本人が(当たり前ですが)

通信制高校スクーリングの様子

1年間分のスクーリングもこの期間に受けなければならないので、そこは本人が頑張って3日間受講してきました。

行く前は「だりー」とイヤイヤ行きましたが、そこで友達ができたようで、「帰りにN高の友達とちょっと遊んでいく」と連絡があり、なんだかほっとした記憶があります。

おわりが見えてきたら、本人もがぜんやる気が出てきた!

MacBook

もう少し、あとちょっと、と終わりが見えてきたころ、「ここ終わったよ、ここも、あと1個。」など、私に報告してくれるようになりました。

やはり、終わりの見えないものは、やる気を失ってしまうんですね。目標や範囲を細かく区切ることって、とても大事なんだな、と思いました。

おわりに

肩を寄せ合う母と娘

学校に行けなくなった子どもが、新しい環境に移ったからといって、すぐに元気になれる?

そんなことは、決してありません。

子どもの心の傷が癒えるには、思っている以上に時間がかかるものです。

私たち親は、毎日子どもの様子を見ては、一喜一憂。

心配したり、イライラしたり、悲しくなったり、安心したり、喜んだり……感情の波に揺れながらも、なんとか支えようとします。

でも、子どもには子どもの人生です。

私たちができるのは、できる限りのサポートをすることだけ。怒りや不安をぶつけて、無理に変えようとしたって、かえって子どもの心は遠ざかってしまいます。

「この子にはこの子のペースがある」「私は私の人生を生きよう」

そう考えを切り替えたとき、不思議と子どもの表情も少しずつ明るくなりました。

私が高校の勉強をやり直したこと、期限に追われて必死に一緒に勉強したこと、いつかは良い思い出になるんじゃないかなぁ、と思います。

さて、そんなこんなで無事に進級できたあの子ですが…今度は1年かけて1年分の勉強をすれば良いので、マイペースにこなしています。

月ごとに期限があるので、1年分一気にすることを考えたら、楽勝です。

一度「ママー、手伝ってー」と言われましたが、キッパリ断りました(笑)

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この記事を書いた人

不登校・転入試験・N高のリアルを経験した母のブログ「娘が不登校になりまして」管理人の「にまめ」です。娘の不登校に直面し、ネット情報に迷い続けた一人の母親としての経験からこのブログを作りました。N高をはじめとする通信制高校のリアルな情報や転校の手続き、卒業後の進路など、悩める親御さんに寄り添った情報をお届けしています。肩の力を抜いて、ぜひ気軽に立ち寄ってくださいね。

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